ノムさんの合格体験記・ソムリエHaaaaa〜n

フランス料理「匠・奥村」調理兼ソムリエ。'07JSA認定資格に合格、料理・サービス・ソムリエの3つの顔を持つ奇才。88年より渡独し、数々のミシュラン格付レストランで部門シェフ、副料理長として活躍。97年ドイツ日本国総領事館付公邸料理人。03年帰国後は京都に滞在、06年より祇園「おくむら」勤務を経て現在に至る。
第9話 一次突破!しかしまだまだ気は緩めん!(2009.9月更新)

見出し遂に一次試験。私の時は会場が大阪だったので、前日に試験会場近くのホテルに泊まって朝までずっと復習を続け、一番のりでやる気モードと近寄るなオーラ全開で試験に臨みました。試験終了後はクラスメイト達との挨拶もそこそこに自宅へ帰り速攻で答え合わせをました。一応自己採点で目標の75点あったのでめっちゃ嬉しかった&ホッとしましたが、気持ちを切り替えてその夜から直ぐに二次対策の勉強を始めました。結果発表まで少しくらいはお疲れ様のシャンパーニュでも開ければ良かったかもしれませんが、試験の報告に伺ったタストヴァンでも変にテンション高くてほとんど飲めませんでした(笑)。

見出し気持ちは既に二次試験対策に移っていましたから、とにかく不得手なティスティングの精度を高める事に集中しました。井上塾での二次試験対策講座は2回受講しましたし、とにかく口頭試問の為に毎日復習と鬼門?!のブラインドティスティングに慣れるのに必死でした。一応、職場でも職権乱用で、バイザグラスのワインは二次試験対策に応用出来るワインを選んでブラインド実技勉強に使わせていただいたりしました。

見出しさすがアッパークラスのお客様に恵まれた当店。いつもお世話になっている常連様には一次試験の結果発表前にフライングで「自己採点では一次試験受かってます!」と伝えたら、有難い事に早くもお祝いのワイン持込み(DRC モンラッシェ、CH.ル・パン、MGサロン、MGムートンetc…) 、実技の練習にとCHラトゥール、CHマルゴー…。実技はボルドー型ボトルですと言ったにもかかわらず、アンリ・ジャイエを開けて下さる方がいらっしゃるなど、お店の売り上げには貢献出来ても肝心のブラインドの参考には全く成りませんでした。贅沢な事です。 (すみません、この宴は有難い事に試験合格後もしばらく続きました…)

見出しお蔭様で一次は本当に合格していたので内心ホッとしましたが、職場を離れたら現実に戻って普通のワイン?でブラインド試験対策の勉強をしましたし、また就業後は深夜の喫茶店でやっぱり地道に復習しました。今から考えるとすごく大げさですが、当時の自分は真面目に“片道飛行の特攻隊”の気持ちでしたから。

次回につづく・・・
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