安藤夫妻のワインエキスパートへの道

フランス料理「匠・奥村」調理兼ソムリエ。'07JSA認定資格に合格、料理・サービス・ソムリエの3つの顔を持つ奇才。88年より渡独し、数々のミシュラン格付レストランで部門シェフ、副料理長として活躍。97年ドイツ日本国総領事館付公邸料理人。03年帰国後は京都に滞在、06年より祇園「おくむら」勤務を経て現在に至る。
第3話 試練の連続(2010.5月)

見出し最初の関門のボルドーを通過し、ほっとしたのも束の間、次の試練――ブルゴーニュが待ち構えていました。むしろ格付けについてはブルゴーニュに比べればボルドーの格付けがかわいく思えたほどです。ボルドーのシャトーに対し、ブルゴーニュでは畑(クリマ)ごとに格付けされていますが、何しろテキストに掲載されているものだけで150以上あり、更にモノポール(単独所有畑)を合わせれば200近くになるのですから。それでも井上先生は少しでも楽に覚えられるように工夫をされていました。例えばシャブリの特級畑は「蛙(Grenouilles。仏語で蛙の意)がVサインをしながら(Vaude´sir、Valmur)LLサイズの服を着て(Les Preuses、Les Clos)ブーブー(ブーグロ、ランショ)言っている」と教わりましたが、一生忘れることはないでしょう(笑)。

見出し4月も終わり、世の中はGW。安藤夫妻もお出かけ……とはならず、家に籠ってひたすら復習の日々でした。井上先生曰く、「100回やって覚えられなければ101回やるんです」。最後まで完全には実行できませんでしたが、呼称資格認定試験の一次は覚えさえすれば突破できるというのは真実だと思います。

見出しところで、 ★ダンナサマ 4回 ★オクサマ 6回 この数字は何だと思いますか? 答は全15回の授業の内、それぞれが振替制度を利用した回数です。2人とも出張が多く、授業(日曜日)と重なることもあったのですが、土曜日など別の日に受講することができ、本当に助かりました。また、GWの少し前から、許可を得てICレコーダで授業を録音して家で聞くようになりました。何か予感でもあったのでしょうか、GW明けにオクサマが突然の体調不良で入院してしまったのですが、ここでダンナサマが録音したものが役立ちました。

見出しフランス最大の山場がボルドー、ブルゴーニュであることは間違いありませんが、その他の地方もそれぞれ大変でした。昨年はフランスとイタリアの間にフランスのみを対象とした特別講座が開講されましたが、これは全体像を掴むことができ、地方ごとの覚え方のコツがわかるので絶対におすすめです。ちなみに、すべての国について言えるのですが、地名は単純に暗記するのではなく、地図と照らし合わせて位置関係と共に覚える方が記憶しやすいと思います。

見出しさて、どうにかフランスを攻略した安藤夫妻。残りの国にはフランスほど時間をかけないようだし、大変ではないよね。大変でないといいなぁ。そう思いながら、次のワイン大国イタリアへと行くのでした。

次回につづく・・・
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