安藤夫妻のワインエキスパートへの道

フランス料理「匠・奥村」調理兼ソムリエ。'07JSA認定資格に合格、料理・サービス・ソムリエの3つの顔を持つ奇才。88年より渡独し、数々のミシュラン格付レストランで部門シェフ、副料理長として活躍。97年ドイツ日本国総領事館付公邸料理人。03年帰国後は京都に滞在、06年より祇園「おくむら」勤務を経て現在に至る。
第6話 決戦は月曜日 いざ決戦の地へ……!(2010.8月)

見出し梅雨が明け、暑い暑い夏が訪れました。この時期は塾生にとって一次試験直前のラストスパート。一気にテンションと完成度を高める時期です。

世界各国のワインについて一通り学び、これで終わりと思いきや、まだありました。酒類一般、ワインの輸入・販売、料理とのマリアージュ、公衆衛生。特に料理とのマリアージュではフランス、イタリアの地方料理が盛り沢山出てきましたが、料理人でもない私たちには名前を聞いてもそれが一体どのような料理か想像できません(「川かますのクネル」……クネルって何なん?!)。少しでも頭に入るよう、行きつけのフレンチ居酒屋のオーナーに教えてもらったり、Googleで画像を検索したりしてイメージしました。

見出しまた、この頃から急にブラインドテイスティングで当てられなくなり、スランプに陥ってしまいました。テイスティング経験や各品種の特徴に関する知識が増えた分、中途半端に品種の選択肢が増えたためでしょう。焦りましたが、ここは思い切って「放っておく作戦」。一次試験に合格してからでも十分間に合うとの井上先生の言葉を信じて。まずは一次試験にパスしないと二次への道は開けないのですから。

一次試験直前の総仕上げは、最終講座です。5時間ぶっ続けで一問一答を700問。安藤夫妻は2回参加しましたが、これで弱点の最終チェックをしました。〆は井上先生、竹中先生との握手でパワーを分けてもらいました。

見出しそして迎えた一次試験当日。夫婦で会場となった京都ホテルオークラに行くと、先にホテルのカフェにいた同級生たちが声を掛けてくれました。今まで一緒に頑張ってきた仲間たちと、お互いに一問一答をしながら受付けを待っていると、肩の力が抜けてリラックスできました。

見出し試験会場はホテルの大きな部屋に一同に受験生が集められましたが、ソムリエ、アドバイザー、エキスパートはそれぞれ別々のエリアに分かれて座りました。試験は前年までは70分間で100問だったのですが、昨年はなぜか70分間で70問。7割の49問正解すればおそらく一次試験突破。多くの問題は一問一答、中間試験に比べれば楽に解くことができました。答えが光って見えているような、鉛筆が勝手に答えを選んでくれているような感覚でした。所々マニアックな問題がありましたが、井上塾で鍛えられた私たち。自分が解けなければ他の受験生も解けないはず……と言い聞かせ、落ち着いて解くことができました。

見出し試験が終わり、タストヴァンに立ち寄ると、6時開店のはずのお店が既に開いており、他の塾生も集まっていました。塾生が持ち帰った問題で井上先生が模範解答を作ってくれたので、早速答え合わせをしましたが、その結果ではダンナサマもオクサマも合格ラインを無事に超えることがわかり、まずは一安心。その後のタストヴァンは受験した塾生たちの慰労会の様相を呈し、皆で心行くまでワインを楽しみました。

次回につづく・・・
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